コロナの緊急事態解除が近付いたので、パソコンとFAXによるネット句会は6月で終了。代わって7月から句会を再開した。と言っても①広い会場を使い3人掛けの机に一人座りディスタンスをとる②もちろんマスク着用。③大田区の施設を使うので午後8時で終わり延長戦はできない。
そんな制約の中でも久々の句会に皆さん笑顔。秀句も数多く出来て良い句会になった。秋から冬にかけての港会員の句を中心にご紹介と解説を。
(世話役・選者は塩浜裕夫)
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接種終え足取り軽く秋の空 光敏
真っ青に晴れた秋の空のような明るい解放感。ワクチンを打ったあとの気持ちがよく出ている。
マニキュアの指差す星や踊りの輪 朋子
踊りは秋の季語です。盆踊りで手を上にあげた様を「マニキュアが星を差す」と表現。もちろん踊り手は女性です。
先生が太鼓を叩く盆踊 裕夫
小さな村の盆踊りかな。先生が真面目な顔で懸命に太鼓を叩く。少しこっけいな風景ですが楽しいですネ。
遠い日の萩咲く庭のかくれんぼ 弥生
齢を重ねるにつれ幼い頃の思い出が鮮明によみがえってくる。どうしても「甘く」なりがちだが、ついホロリとして誉めてしまう。選者も歳をとりました。
をさなごに小さき箸や栗の飯 野梨子
栗飯は秋の季語。家庭の夕食風景で子供の席に小さな箸が置いてある。ほのぼのとした情景。
政治家も動物園と言われ冬 捷三郎
句会の始めに出された席題「園」で詠んだ秀句。その場ですぐ詠むのでなかなか難しいが。そんな本も出ましたよ。
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